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第52回ふくやくセミナー報告(6/16実施分)

更新日:2018年06月26日

「ふくやくセミナー」では、毎回、様々な分野の医師から専門的なお話をしていただき、
ご参加の皆さまに定期アンケートを実施しています。
先日のふくやくセミナーでは、コミュニケーションについてのセミナーを実施しました。
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第52回 ふくやくセミナー
平成30年6月16日(土) JR博多シティ9F 会議室
15:00~16:30「かかりつけ薬剤師に求められるイメージアップスキル~好印象のための5原則~」
16:45~18:15「かかりつけ薬剤師に求められるコミュニケーションスキル ~薬剤師のためのアンガーマネジメント~」
講師:メディカルマナー研究所代表取締役・薬剤師 鈴木直樹先生
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52回アンケ②
 
52回アンケ③
 
*怒の点数化など視覚化→冷静なる対処のお話が良かった。実践したいと思う。
*自分の感情のコントロールの仕方がわかって大変良かった。
*今までに聞いた事のない話も多かったので、おもしろかった。
このように、感情のコントロールの仕方に関しての詳しく分かりやすい話が聞けて勉強になったとの声が多かったようです。
その他、貴重なご意見もいただきましたので、今後のセミナーに活かしていきたいと思います。
 
今回は、「薬剤師に求められるイメージアップスキルやコミュニケーションスキル」についてもお聞きしました。
52回アンケ④
 
 
 
52回アンケ⑤
 

このように、イメージアップスキルやコミュニケーションスキルの必要性を感じており、今後取り入れたい内容であると
考えておられる方が多数という結果となりました。
アンガーマネジメントを 実践することで、「怒りの感情」に振り回されて集中力を欠くことでミスをする事が減り、
コミュニケーションをとる上で も自分の感情に余裕を持つことができる ようになるなど、プラスの効果があります。
医療や介護を提供する人が アンガーマネジメントを知ることで患者さんへの働きかけ方が変わるのではないかと思われます。
医療人は 患者さんのために上手なコミュニケーションを取りながら、望むものを引き出 し、提供していかないといけないわけです。
知識や技能だけでは患者さんに対して自分が最良と考え る医療をお伝えしたり、患者さんの思いやご家族の思いは汲み取れません。
アンガーマネジメントでこころの余裕ができて、そこにコーチ ングの「聴き方」「話し方」の手法が態度として実践できれば、
患者さんのためにいきいきと仕事ができる状態に変化していくと思われます。
 
さらに、今回はセミナー前に、新たな取り組みとしてOTC展示・案内会も実施いたしました。
そこで「OTC」についてお聞きしたところ、
52回アンケ①
 
このように多数の方が陳列商品を増やしたいと考えておられることが分かりました。
さらに、「現状のOTC取扱いの課題やネックとなる点」については、
*販売ノウハウがない
*どのOTCを置いたら良いのか悩んでいる
*期限切れが心配
*商品を置いても売れずに値引きする事もある。
*スペースがない
*調剤業務が忙しく十分なサービスができない
*会社方針としてOTC販売に積極的でない
このように、OTCの取扱いを増やしたいと考えているものの、どのような商品をどのように販売したら良いのか
分からず、販売している商品の在庫管理に悩んでいるというケースがあるようです。
 
政府が2017年骨太の方針で示したとおり、「かかりつけ薬局」が推進されています。
昔からある医薬品や、薬局内にある医薬品であれば、相互作用などは簡単にチェックできると思いますが、
近年医薬品の開発が盛んになったことで、どんどん新しい医薬品が世に出てきています。
作用機序がすでにわかっているようなものであれば、特に問題ありませんが、まったく新しい作用機序の場合、
添付文書やインタビューフォームを確認して、併用に問題ないか確認しなければなりません。
かかりつけ薬局を持つことで、処方箋の情報が適切に管理され、システムで相互作用などをチェックでき、
確認漏れということがなくなります。これがかかりつけ薬局のメリットです。
さらにこのようなかかりつけ薬局で、OTC薬を購入することで、処方医薬品との相互作用をチェックすることが可能となります。
つまり、患者さんがより安全にOTC薬を服用することができるというメリットがあります。
OTC薬を積極的に販売することは、薬剤師の地位向上のためにも必要なことなのではないかと思われますので、
今後OTCについても、じっくり考えていきたいものですね。
 
7月のセミナーは糖尿病についてのお話をしていただきます。
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